データコンバートのための準備・確認

1. コンバート条件を確認する

コンバート元の製品やオプションごとに、当サービスにコンバートできるか確認します。
コンバート元の製品のバージョンやオプションの利用状況によって、コンバート可否が異なります。

1 - 1. コンバート元の製品

コンバート元		コンバート先
製品	対象バージョン	給与奉行クラウド	給与奉行V ERPクラウド
奉行ｉ
給与奉行ｉ11	全バージョン	○	○
給与奉行ｉ10	Ver.3.13 以降	○	○
給与奉行ｉ8	Ver.2.61 以降	○	○
給与奉行ｉ	Ver.2.61 以降	○	○
奉行Ｊ
給与奉行Ｊ11	全バージョン	○	○
奉行Ｊ -給与編-	Ver.2.61 以降	○	○
奉行V ERP
給与奉行V ERP11	全バージョン	○	○
給与奉行V ERP10	Ver.3.13 以降	○	○
給与奉行V ERP8	Ver.2.61 以降	○	○
給与奉行V ERP	Ver.2.61 以降	○	○

1 - 2. コンバート元の製品でオプション・サービスを利用している場合

コンバート元		コンバート先
製品	対象バージョン	給与奉行クラウド	給与奉行V ERPクラウド
奉行Edge 労務管理クラウド	－	×	×
奉行Edge 給与明細電子化クラウド for 奉行シリーズ	－	○	○
		『奉行Edge 給与明細電子化クラウド』が必要です。
給与奉行ｉ10の『給与明細配信オプション』	Ver.3.13 以降	○	○
		『奉行Edge 給与明細電子化クラウド』が必要です。
給与奉行ｉ8/ｉの『給与明細配信オプション』	Ver.2.61 以降	○	○
		『奉行Edge 給与明細電子化クラウド』が必要です。
給与奉行V ERP10の『給与明細配信オプション』	Ver.3.13 以降	○	○
		『奉行Edge 給与明細電子化クラウド』が必要です。
給与奉行V ERP8/V ERPの『給与明細配信オプション』	Ver.2.61 以降	○	○
		『奉行Edge 給与明細電子化クラウド』が必要です。
給与奉行V ERP11の『項目拡張オプション』	全バージョン	○	○
		『項目数拡張オプション for 給与奉行クラウド』が必要です。
		項目拡張を利用した明細書を配付する場合は、『奉行Edge 給与明細電子化クラウド』が必要です。
給与奉行V ERP10の『項目拡張オプション』	Ver.3.13 以降	○	○
		『項目数拡張オプション for 給与奉行クラウド』が必要です。
		項目拡張を利用した明細書を配付する場合は、『奉行Edge 給与明細電子化クラウド』が必要です。
給与奉行V ERP8/V ERPの『項目拡張オプション』	Ver.2.61 以降	○	○
		『項目数拡張オプション for 給与奉行クラウド』が必要です。
		項目拡張を利用した明細書を配付する場合は、『奉行Edge 給与明細電子化クラウド』が必要です。
奉行Linkitサービス	－	×	×

1 - 3. コンバート元の製品でカスタマイズ（アドオン）を利用している場合

『給与奉行ｉ 新ERP』または『給与奉行V ERP』をご利用の場合で、カスタマイズによって追加したSQL Server上のテーブルや列はコンバートできません。

1 - 4.『人事奉行』『給与奉行』『就業奉行』『法定調書奉行』を複数ご利用の場合

以下の場合は、いずれかの製品だけしかコンバートができません。

• 「ネットワーク対応製品」と「スタンドアロン製品」で利用している場合
•  異なるパソコンで利用している場合

コンバートできない製品のデータを移す方法（汎用データ作成／受入）は、契約前はOBCまたは販売パートナーへ、契約後はサポートセンターまでお問い合わせください。

1 - 5. すでに『総務人事奉行クラウド』『法定調書奉行クラウド』『奉行Edge 勤怠管理クラウド』を運用中の場合

『総務人事奉行クラウド』『法定調書奉行クラウド』『奉行Edge 勤怠管理クラウド』を運用中に、『給与奉行』のデータをあとからコンバートしようとすると、データを初期化してよいかを確認するメッセージが表示されます。

運用中のデータを初期化しないために、『給与奉行』のデータはコンバートしません。

データを移す方法（汎用データ作成／受入）は、契約前はOBCまたは販売パートナーへ、契約後はサポートセンターまでお問い合わせください。

2. 当サービスの制限事項

『奉行クラウド』で利用できないメニューや機能、復元しないデータ、コンバート後に再設定が必要な作業を紹介します。

2 - 1. 「コンバート元の製品」との機能差異

「コンバート元の製品」と『奉行クラウド』との機能差異を紹介します。

表の見方は以下のとおりです。

• ○：『奉行クラウド』に、搭載予定のあるメニューです。
• △：『奉行クラウド』にメニューは搭載済ですが、一部機能が搭載されていません。
  今後搭載予定の機能と、搭載予定のない機能を記載しています。
• ×：『奉行クラウド』に、メニューの搭載予定がありません。

導入処理

メニュー名	搭載予定
勤怠⽀給控除項⽬登録	△	以下の機能は、今後搭載予定がありません。 個別登録 ［F7：明細書］からのデータ記⼊⽤紙の印刷
計算式補助項目登録[全社]	×	奉行V ERP 代わりに、支給内訳項目、控除内訳項目をご利用ください。それぞれ 99 項目まで拡張できます。 「数値（小数点を含まない）」は、金額欄で 9 桁まで管理できます。 「数値（小数点を含む）」や「時間」は、回数・時間欄で整数 3 桁、小数 3 桁まで管理できます。 ただし、小数点を含む整数 4 桁以上のデータを管理することはできません。
計算式補助項目登録[社員別]	×	奉行Ｖ ERP 代わりに、支給内訳項目、控除内訳項目をご利用ください。それぞれ 99 項目まで拡張できます。 「数値（小数点を含まない）」は、金額欄で 9 桁まで管理できます。 「数値（小数点を含む）」や「時間」は、回数・時間欄で整数 3 桁、小数 3 桁まで管理できます。 ただし、小数点を含む整数 4 桁以上のデータを管理することはできません。
計算式補助共通項目設定	×	奉行V ERP 代わりに、支給内訳項目、控除内訳項目をご利用ください。それぞれ 99 項目まで拡張できます。 「数値（小数点を含まない）」は、金額欄で 9 桁まで管理できます。 「数値（小数点を含む）」や「時間」は、回数・時間欄で整数 3 桁、小数 3 桁まで管理できます。 ただし、小数点を含む整数 4 桁以上のデータを管理することはできません。
部門コード変更	×	代わりに、部門コードは［部門］メニューで変更できます。
部門／区分別社員権限確認	○	奉行V ERP
パターン権限登録	×	代わりに、各メニューのパターンごとに個人利用するかを選択できます。
ＰＤＦパスワード権限登録	×	代わりに、社員情報に登録できるPDFパスワードは必ずマスキングして表示されます。 （『奉行Edge 給与明細電子化クラウド』をご利用の場合）

社員情報

メニュー名	搭載予定
家族手当支給区分更新	×
住⺠税改定	△	［F7：初期化］から住民税改定データを削除する機能は、搭載予定がありません。
社員情報予約	×
給与明細予約	○	奉行V ERP
賞与明細予約	×
個⼈番号⼀括⼊⼒	△	［F6：一括変更］からの各項目の一括変更機能は、今後搭載予定です。
個人番号ダウンロード	×	代わりに、［個人番号データ受入］メニューで受け入れできます。

給与賞与

メニュー名	搭載予定
給与処理	△	以下の機能は、今後搭載予定がありません。 ・覆面入力機能（［明細項目権限］メニューと、「短縮入力」機能で運用します。） ・［F8：日割解除／日割計算］
給与データ計算	×
日割計算処理	×	代わりに、給与計算と同時に自動判定・自動計算する機能を搭載します。
給与データ確定	×
給与辞令	×
賞与処理	△	覆面入力機能は、搭載予定がありません。（［明細項目権限］メニューと、「短縮入力」機能で運用します。）
賞与データ計算	×
賞与データ確定	×
給与賞与試算表	×

管理資料

メニュー名	搭載予定
日割計算一覧表	×
給与所得者異動届出書	△	在籍者だけの出⼒機能は、搭載予定がありません。

年末調整

メニュー名	搭載予定
給料等調整⼊⼒	×	代わりに、［給料等調整一括入力］メニューで入力できます。
源泉徴収簿	△	連続⽤紙の印刷機能は、搭載予定がありません。

社会保険

メニュー名	搭載予定
⽉額変更⼀括処理	×	代わりに、［⽉額変更処理］メニューで一括入力できます。
算定基礎⼀括処理	×	代わりに、［算定基礎処理］メニューで一括入力できます。

労働保険

メニュー名	搭載予定
出向者分労働保険データ受入	○	GM Model
出向者分労働保険データ転送	○	GM Model
雇⽤保険資格喪失届	△	手続き種類「2：期間等証明票交付あり」による期間等証明書の発行機能は、搭載予定がありません。

給与改定／賞与算定

メニュー名	搭載予定
（すべて）	○	『賃金改定オプション for 奉行クラウド』が必要です。

随時処理

メニュー名	搭載予定
確定済データ解除	×
汎用データ作成	△	奉行11/10/8 形式で作成する機能は、搭載予定がありません。
汎用データ受入	△	奉行21形式で受け入れる機能は、搭載予定がありません。
社員情報予約データ作成・受入	×
給与明細予約データ作成・受入	○	奉行V ERP
賞与明細予約データ作成・受入	×
年末調整データ受入	△	「年末調整申告書クラウドデータ受入形式」で受け入れる機能は、搭載予定がありません。 （『奉行Edge 年末調整申告書クラウド』をご利用の場合）
給与奉行→法定調書奉行データ作成	×	『給与奉行クラウド』と『法定調書奉行クラウド』をご利用の場合は、別の端末で利用していてもクラウド上でデータが連携されるため、メニューを廃止しました。
給与奉行→人事奉行データ作成	×	『給与奉行クラウド』と『総務人事奉行クラウド』をご利用の場合は、別の端末で利用していてもクラウド上でデータが連携されるため、メニューを廃止しました。
法定調書奉行→給与奉行データ受入	×	『給与奉行クラウド』と『法定調書奉行クラウド』をご利用の場合は、別の端末で利用していてもクラウド上でデータが連携されるため、メニューを廃止しました。
人事奉行→給与奉行データ受入	×	『給与奉行クラウド』と『総務人事奉行クラウド』をご利用の場合は、別の端末で利用していてもクラウド上でデータが連携されるため、メニューを廃止しました。
社員ラベル作成	△	連続用紙の印刷機能は、搭載予定がありません。
市町村ラベル作成	△	連続用紙の印刷機能は、搭載予定がありません。
付箋一括削除	×
社員情報移動	×	『奉行クラウド』では、1法人1データ領域で管理します。
業務スケジュール登録	×

自動実行管理

メニュー名	搭載予定
自動実行給与データ受入	△	奉行Ｖ ERP 基準日指定の機能は、搭載予定がありません。 常に［給与処理］メニューや［給与データ受入］メニューで設定した基準日で受け入れられます。
	△	奉行21形式での給与データ受入は、搭載予定がありません。
自動実行賞与データ受入	△	奉行Ｖ ERP 奉行21形式での賞与データ受入は、搭載予定がありません。

セキュリティ管理

メニュー名	搭載予定
データ領域権限評価ポリシー	×

管理ツール

メニュー名	搭載予定
アクセス状況	×	代わりに、『管理ポータル』の［認証ログ］メニューで確認できます。

その他

メニュー名	搭載予定
（全般）	△	以下の機能は、今後搭載予定です。 利⽤者ごとの付箋 検索ダイアログ（付箋表⽰）
		以下の機能は、搭載予定がありません。 奉行Myスペース（『給与奉行11/10』をご利用の場合） 人名など独自に登録した外字（電子申請で非対応のため登録できません。）

2 - 2. 当サービスにコンバートされないデータ

データ
社員情報予約データ
操作ログ	コンバート後から、『給与奉行クラウド』で操作したログが記録されます。
個⼈番号操作履歴
社員操作履歴
付箋	ネットワーク版または利用者を複数人登録していて、利用者ごとに設定している場合
部門や役職、区分、給与体系の利用状態（有効・無効）が「0：無効」に設定されているデータ	［給与体系登録］メニュー、［部門登録］メニュー、［役職／職種登録］メニュー、［区分登録］メニュー、［健康保険区分登録］メニュー、［厚生年金保険区分登録］メニュー、［事業区分登録］メニュー
処理状況が「処理中」の給与データ
処理状況が「処理中」の賞与データ
未精算の遡及データ
給与所得者異動届出書
社会保険／労働保険で電⼦申請する際の添付書類
電子申請履歴
⼿続種類が「2︓期間等証明票交付あり」の雇⽤保険資格喪失届
給与改定データ
賞与算定データ

2 - 3. 当サービスにコンバートした後に、再設定が必要なデータ

データ
条件設定
印刷・PDF条件の設定
集計パターン	各メニューの集計パターン
仕訳連動初期設定／仕訳コード設定	『勘定奉⾏』と仕訳連動している場合
汎用データ受入の受入データ形式	受入データ形式を作成している場合
利用者の情報	ネットワーク版または利用者を複数人登録している場合
社員権限
個人番号権限
メニュー権限
明細項目権限
労災保険率
雇⽤保険率	独⾃の雇⽤保険率を適⽤している場合
Ｗｅｂ照会やメール配信する明細書の出⼒設定、公開⽇時、配信スケジュールなどの設定	『奉行Edge 給与明細電子化クラウド for 奉行シリーズ』『給与明細配信オプション』をご利用の場合
自動実行のスケジュール	『自動実行管理オプション』をご利用の場合

2 - 4. 「コンバート元の製品」との運用変更点

奉行間連携（直接連動）

『給与奉行クラウド』にコンバート後も、『勘定奉行』を『奉行クラウド』にコンバートしていない場合は、直接連動ができません。CSVファイルに保存して連携します。

3. 今使用中のデータがコンバートできるかを、ツールでチェックする

3 ‐ 1. ツールを実行するパソコンの確認

「コンバート元の製品」と同じパソコンに、『データコンバート事前確認ツール』をセットアップして実行します。

参考	「コンバート元の製品」がネットワーク対応製品の場合は、クライアントプログラムと同じパソコンにセットアップします。

 

参考	「コンバート元の製品」のパソコンで、『人事奉行』『給与奉行』『就業奉行』『法定調書奉行』を複数利用している場合は、1回のツールの実行でそれぞれのデータがチェックされます。 他製品についての「データコンバートのための準備・確認」は、最後まで読み進めると確認できます。

3 ‐ 2. ツールの実行

1. 以下の［ダウンロードを開始］をクリックして、ツールをダウンロードします。
   ダウンロードが完了したら、ファイルを開きます。
   画像は『Microsoft Edge』です。
   
2. ダウンロードしたファイル「Setup」をダブルクリックして、セットアップを開始します。
   セットアップが完了すると、ツールが自動的に起動します。
3. ツールの起動後、コンバート予定のデータ領域を選択して実行します。
   

   ［確認を開始する］ボタンをクリックすると、「データコンバート事前確認レポート」が表示されます。

3 ‐ 3. 確認結果レポートの見方

表示された「データコンバート事前確認レポート」の中で、見るポイントが3つあります。

1）確認結果
2）登録データ数
3）参考情報

1）確認結果

コンバート可能かどうか、コンバートができない場合はその理由を示すメッセージが出力されます。

○ コンバート可能		× コンバート不可
		確認結果が「×」の場合は、契約前はOBCまたは販売パートナーへ、契約後はサポートセンターまでお問い合わせください。

参考	コンバート可能なデータでも警告メッセージが記載されている場合は、【対処方法】を確認して対応します。 データ領域を複数選択した場合は、フォルダーが表示されます。データ領域ごとに確認結果レポートを確認します。

コンバート可能か否かにかかわらず、「社員数」「処理年数」について、以下のメッセージが表示されていないかを確認します。
表示された場合は「4. コンバート用にデータを整備する」で対応します。

【現象】 「社員」の登録件数がXX人を超えているため、コンバートできません。 【対処方法】 「社員」の登録件数がXX人を超えています。 『奉行クラウド』で登録可能な人数はシステムによって異なります。  詳細は、以下のヘルプをご参照ください。  https://・・・・・・・・・

【現象】 ご利用中のデータがX年分（現在処理年＋過去X年分）あるため、コンバートできません。 【対処方法】 対応については、以下のヘルプをご参照ください。 https://・・・・・・・・・

コンバート元のデータ領域で何名のデータが登録されているかは、レポート内の《登録データ》に記載されています。

2）登録データ数

何名、何年のデータが登録されているかを確認できます。
メモするか、事前確認レポートを印刷しておきます。 「4. コンバート用にデータを整備する」で使用します。

3）参考情報

実際にデータコンバートをする際の所要時間を、概算で確認できます。

参考	事前確認シートの記載 ツールの結果を入力するシートです。OBC／販売パートナーに、コンバート代行を依頼した場合に記載します。 　アイコンをクリックすると、「事前確認シート」をダウンロードできます。

4. コンバート用にデータを整備する

コンバート可能な社員数の確認や、クラウドにコンバートする過去年数を決めます。
事前準備の中で、もっとも重要な確認です。

4 ‐ 1. コンバート可能な社員数の確認

奉行クラウドの各システムで処理できる「社員数」までコンバートできます。

コンバート先	基本社員数	最大社員数	「基本社員数」を超える場合
奉行クラウド
Eシステム	20名まで	20名まで	『Aシステム』以上をご契約ください。
Aシステム	50名まで	50名まで	『Bシステム』以上をご契約ください。
Bシステム	100名まで	100名まで	『Sシステム』をご契約ください。
Sシステム	300名まで	2,000名まで	『社員数拡張パック for 奉行クラウド』を追加で契約することで、コンバートできる社員数を「最大社員数」まで増やすことができます。 100名単位で追加できます。
『奉行Ｖ ERPクラウド』
－	1,000名まで	20,000名まで	『社員数拡張パック for 奉行クラウド』を追加で契約することで、コンバートできる社員数を「最大社員数」まで増やすことができます。 2,000名まで　100名単位 20,000名まで　500名単位

 

参考	処理できる社員数に、退職社員の人数は含まれません。

4 ‐ 2. コンバート可能な過去年数の確認

『奉行クラウド』では「現在処理年」とは別に、過去「7年分」のデータを保持できコンバートできます。
保持・コンバートできる年数は、『年数拡張パック for 奉行クラウド』を追加で契約することで、1年単位で増やすことができます。

一方で、あらかじめ「コンバート元の製品」でコンバートしない過去データを削除することで、コンバートする年数を減らせます。
具体的な手順は、「4‐7. コンバートする過去年数の確認とデータの整備」をご参照ください。 

参考	コンバートする過去年数の目安  コンバートする過去データは、「3年分」を推奨しています。 『給与奉行クラウド』で、平成29（2017）年分以前の再年調はできません。

4 - 3. 社員情報予約データ更新の確認

「コンバート元の製品」の［社員情報予約］メニューで登録した社員情報予約データがある場合は、適用時期を「即時」に変更して社員情報を更新してからコンバートします。
（［社員情報 ‐ 社員情報予約 - 社員情報予約］メニュー）

4 ‐ 4. 処理状況が「処理中」の給与、賞与データの確認

• 「コンバート元の製品」で登録した「処理中」の給与データがある場合は、「処理済」にしてからコンバートします。
  （［給与賞与 ‐ 給与処理 ‐ 給与データ計算］メニュー）
• 「コンバート元の製品」で登録した「処理中」の賞与データがある場合は、「処理済」にしてからコンバートします。
  （［給与賞与 ‐ 賞与処理 ‐ 賞与データ計算］メニュー）

4 ‐ 5. 遡及差額精算の確認

「コンバート元の製品」の［遡及処理］メニューで登録した未精算の遡及データがある場合は、精算してからコンバートします。
（［給与賞与 ‐ 遡及処理 ‐ 遡及差額精算処理］メニュー）

4 ‐ 6. 出向者分労働保険データ受入の確認GM Model

「コンバート元の製品」の［出向者分労働保険データ受入］メニューにグループ企業内の出向元・転籍元の会社から転送された出向者分の労働保険データがある場合は、受け入れてからコンバートします。
（［労働保険 ‐ 労働保険申告資料 - 出向者分労働保険データ受入］メニュー）

4 ‐ 7. 給与改定、賞与算定データ確定の確認

• 「コンバート元の製品」の［給与改定処理］メニューで登録した未確定の改定案がある場合は、確定してからコンバートします。
  （［給与改定／賞与算定 ‐ 給与改定処理 ‐ 給与改定データ確定］メニュー）
• 「コンバート元の製品」の［賞与算定処理］メニューで登録した未確定の算定案がある場合は、確定してからコンバートします。
  （［給与改定／賞与算定 ‐ 賞与算定処理 ‐ 賞与算定データ確定］メニュー）

4 ‐ 8. コンバートする過去年数の確認とデータの整備

すべての過去データをコンバートする場合は、特段、コンバート用にデータの修正は必要ありません。「5. 本番実行前に、製品環境を確認する」へ進みます。

すべての過去年ではなく、現在処理年と過年○年分（例えば3年分）だけをコンバートしたい場合は、あらかじめコンバートしない過去データを削除した、コンバート専用のデータ領域を用意します。

1. 「コンバート元の製品」の［随時処理 ‐ バックアップ］メニューで、データ領域のバックアップデータを作成します。
2. ［データ領域管理 ‐ バックアップ／復元 ‐ バックアップ復元］メニューで、「1.」で作成したバックアップデータを復元します。
   バックアップデータの復元が完了するとメッセージが表示されるので、［はい］ボタンをクリックします。
   
3. ［随時処理 ‐ 処理状況初期化 ‐ 処理済データ削除］メニューで、コンバートしない過去データを削除します。
4. 削除する「給与（賞与）データ」の範囲を指定します。
   「2017年12月分まで」のデータを削除する場合を例に説明します 。
   
   2017年12月分までの「給与データ」を削除するため、条件を以下のように設定します。
   
   1.   処理対象で「給与賞与」を選択し、「給与」にチェックを付けます。
   2. ［期間指定...］ボタンをクリックします。
      
   3. 「複数処理月指定」にチェックを付け、最も古い処理月～2017年12月を指定します。
   4. ［OK］ボタンをクリックし、給与データの期間指定を終了します。
      
      同時に賞与データも削除するため、「賞与」にチェックを付けて、同様に削除する期間を指定します。
5. 給与（賞与）データと同時に「年末調整データ」および「社会保険データ」も削除するため、「4.」の手順で処理対象を切り替えて、同様に削除する期間を指定します。
   
6. 削除する処理対象データと期間を確認し、［OK］ボタンをクリックします。
   ［OK］ボタンをクリックすると、バックアップ確認のメッセージが表示されます。
   すでにバックアップデータは作成済みのため、［いいえ］ボタンをクリックします。

過去データを削除したこのデータ領域を、コンバートします。

参考	［データ領域管理 ‐ データ領域選択］メニューでは、過去データを削除したデータ領域は、バックアップデータを復元した日時が表示されます。 コンバートするデータ領域は、この作成日時で判断します。

5. 本番実行前に、製品環境を確認する

5 ‐ 1. コンバートを実行するパソコンの確認

データコンバートは、「コンバート元の製品」がセットアップされているパソコンで実行します。
同じパソコンに『給与奉行クラウド』をセットアップすると、コンバートができます。

参考	「コンバート元の製品」がネットワーク対応製品の場合は、クライアントプログラムと同じパソコンにセットアップします。

『人事奉行』『給与奉行』『就業奉行』『法定調書奉行』を複数ご利用の場合

「コンバート元の製品」のパソコンで、『人事奉行』『給与奉行』『就業奉行』『法定調書奉行』を複数利用している場合は、1回のコンバートでそれぞれのデータがコンバートされます。

5 ‐ 2. 「コンバート元の製品」で利用しているパソコンの確認

以下の場合は、「コンバート元の製品」で利用しているパソコンを残しておいてください。

• すべての過去データをコンバートしない場合　　（ コンバートしない過去データの参照用 ）
• 税務調査などによって再年調が必要な場合（『給与奉行クラウド』は、平成29（2017）年以前の再年調には未対応 ）

パソコンが残せない場合は、契約前はOBCまたは販売パートナーへ、契約後はサポートセンターまでお問い合わせください。

5 ‐ 3. コンバート中における「コンバート元の製品」の使用

コンバート中は「コンバート元の製品」を使用しないでください。
使用すると、コンバート後のデータに不整合がおきる可能性があります。

他製品についての「データコンバートのための準備・確認」

『給与奉行』と同じパソコンで、同じカテゴリの製品をあわせて利用している場合は、同じタイミングでデータがコンバートされます。
「コンバート先の製品」の画像をクリックして、引き続きデータコンバートのための準備や確認をしてください。

『人事奉行』

『法定調書奉行』

『奉行Edge 勤怠管理クラウド』